少年犯罪と発達障害との関連性を、発達障害をもつ子やその家族への配慮によって、一時期のようなセンセーショナルな報道はなくなってきたが、関連性をもつケースがあるということも事実。 報道側のバランスも重要との指摘。
現代ほど学校や社会で対人関係力が必要とされた時代があっただろうかとの指摘も。 発達障害は昔からあったであろうし、対人関係が苦手・強いこだわりがあるという特質を、昔で言えば職人気質が必要とされるところでは活かされてきた。
かつては母親の愛情不足が障がいを生み出すとの論調もあったが、近年では子ども側の素因(部分的な脳機能の不全)が注目されている。 特性を理解し、その子に合った対応をすることで、社会生活の上でのストレスを減らしてあげたい。
学校などの支援策として、障がいの可能性を一方的に保護者に指摘するだけでなく、改善に向けて共同作業を進めることが、より有効であるとのこと。
<参加者の感想>
基本的な対応の仕方がとてもよくわかりました。幼稚園の2才児クラスで子ども達をみていて、その後成長し明らかに障害があるとわかってくる子もあったり、2才の時点でも障害があるのではと思えることもあり、対応に悩むことが多く出てきました。留意点を心にとめて対応していきたいと思います。ありがとうございました。(45才女性)
軽度の(発達)障害の子どもの理解と支援について、全体的なお話でわかりやすかった。せまい意味での「受容と共感」テクニックは罪作りな時も多いとの説明については、やや疑問がのこる。今たりないのは、子どもへの「理解と支援」だと思う。 (65才男性)