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脱穀からおにぎりへ(2021年11月)

脱穀からおにぎりへ

毎年、センターで田植えと稲刈りに行っている我が家の年長の子どもが、毎年説明を聞いていなかったのか、稲がお米になる事を知らなかった事が判明し、ビックリ。稲が何になるのかを、体験を通して理解してもらおうと脱穀からおにぎりになるまでの体験をしてもらいました。コロナの関係で、まだ学生のボランティアさんには来てもらえず、母が先生役として参加しました。教えるにあたり、稲の事を調べて、物のない時代の先人の知恵を学ぶ事ができ、稲は棄てる部分がなく、利用方法が山ほどあり、地球を守る為の取り組みが盛んになりつつある時代のスーパーフードだという事がわかりました。昔は藁を衣服、縄、草鞋、俵、籠、箒、土壁のつなぎ、その他諸々に利用していました。籾殻も田畑の肥料になり、皆さんご存知の糠は、お漬物にも、女性の美容にも、はたまた家の掃除道具にもなりますよね。米はお酒にもなりますが、今やパンにも変わる時代。ただ、子どもに稲が米になる事を教えるだけが、稲の奥深さを再認識し、母が勉強させて頂く事になり、物のない時代の先人達の知恵こそ、地球環境を守る為の指針なんだなぁと感じ、それを現代の社会とどう適合させていくのかなど考えるきっかけや気づきをもらう事ができました。

 子ども達はというと、脱穀(牛乳パックを使用する)はほぼ全員参加、籾摺り(すり鉢とすりこぎを使用する)は少し根気がいるので、最初こそ参加するけど、数人減りました。興味ある子はどんどん参加、興味ない子は、興味のない子同士でつるんで遊んでいましたが、さすがセンターに来られる親御さん達。センターの考えをご存知なので、促す事はあっても、叱る方は誰一人いませんでした。当の私は参加したての頃は、参加しなさい!!と怒っていましたが()母もセンターで成長させてもらっています()無理に参加させても意味がないので、ただ皆んなが何をしていたのか、興味が出た時に、脳裏に浮かんでくれれば何かのキッカケになるのではと、『参加しなさい💢』はおさえつつ、次の作業です。精米(一升瓶に入れた玄米を棒でつつく)は手作業では1日で終わらないので、一人50回つついてもらって、別の玄米を精米機で精米して、玄米が茶色から白くなった事を確認。今回は午前中しか時間がなかった為、皆んなでつついた白米に近づいた玄米と、白米のおにぎりを作って、食べ比べまでして欲しかったのですが、タイムアウト。同時進行で先に炊いておいた白米で一人一人おにぎりを作って、試食してもらいました。

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 当の我が家の息子ですが、作業時間を計ったりする為に、家で姉と協力してもらい、一回経験しているので、センターではほぼ参加せず、遊びほうけていましたが、それはそれで楽しく遊んでおり、何はともあれ、稲が米に変わると言う事が理解出来たようなので、結果オーライです。   

 今回、藁は何に変わるか知ってる?と聞いた時に、俵と答えた幼児が一人、後はシーンでした。小学生はもっと答えが出てくると思いましたが(勿論わかっていて話さない子もいたと思いますが)、意外に皆んな知らないんだなぁと、これまたビックリで、また今度は藁のリース作りがありますが、その他にも藁の家を作ってみたり、藁の土壁を作って左官作業の体験してみたり、稲を使って、皆んなで色々体験したいなと思う母でした。

(小3女の子、年長男の子の母)


次回の体験活動では、「わら縄のお正月リース」づくりをします。お楽しみに!

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by kodomo-a | 2021-11-10 15:52 | 寺子屋
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