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ユース研修2020

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☆おじいさんから受け継がれてきた種

去年に続き、今年も有機農園ばんごんじんじんさんでユース研修をさせていただきました。

1日目は近くの山に入り竹を切らせていただきました!太い竹をみんなで順番にノコギリでごきごき切り倒した1本の長ーい竹を節の外側、内側と作りたいものに合わせて切り、飯合にお椀、お皿をナタも使いながら作りました。太くて長い竹を切り倒したのも竹でお皿などを作ったのも初めて!大自然ならではの体験にテンションが上がりました‼︎今度はキッチンで竹を切って飯合を作り、それでお米を炊くを子どもたちと一緒に経験できたらな〜っと…

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キャンプ場に移動し、火起こし・竹クッキング研修へ。去年はマッチ1箱を使い切った火起こし。おーちゃんの講習を受け、薪や木の枝の組み立て方はなんとなく覚えていたものの一発ではつかず…。でも今年は5本ぐらいで火がついたので成長!

そして夜ご飯は竹を使った竹クッキング!お昼に作った竹の飯合へお米、きのこ、さつま芋を入れた炊き込みご飯に、お肉いっぱいのBBQ、具沢山汁、竹を支柱にしたバームクーヘンを作りました。お箸以外は全て竹を使い竹づくしのクッキングはお腹もいっぱいになり大満足!ふと空を見上げると大阪では見れないほどの満点の星空充実した1日目でした。

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2日目は再びばんごんじんじんさんへお邪魔し農作業を体験させていただきました。今年はそら豆を植えさせていただきましたました!そら豆はおじいさんから受け継がれた大事なもので、緑色の柔らかいそら豆が茶色く固くなると種になった証!そら豆を植える前には2種類のくわを使い土を深く掘り、肥料を入れ、土を被せ平にする作業をした後、土からひょこっと顔が出るように50cm間隔でそら豆を植えていき、最後に日光を遮らないようにそら豆の周りにわらのお布団をかけてあげました。土を耕す作業をする事で土がふかふかになり、そら豆の根が下に広く深く育つことができるそうです。だけどこの作業が大変!3人でしてもヘトヘトになった作業。これを1人でされているので丸1日はかかるそう。農作業の大変さが身に染みました。その反面、自分達で植えたそら豆。これでそら豆が出来るのか〜!どんな風に育つかな?どんなそら豆ができるかな?ととてもわくわくした気分にもなりました!去年に植えさせていただいた種芋は上にぐんぐん伸びるため種の上に土をたくさん被せたので今年のそら豆とは真逆の植え方。種の個性に合わせた植え方があるんだなと実感しました。

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そして最後に畑を案内してもらいながらこの時期に育っているお野菜を紹介していただきました。そしてツルムラサキに金時生姜、大根にかぶ、白菜に人参、葉玉ねぎにサトウキビとたくさんのお野菜を収穫させていただきました!採れたて新鮮なお野菜は炒め物とお味噌汁にし、お昼ご飯としていただきました。

その際、畑や種苗法改正についてお話を聞かせていただきました。印象的だったのはサトウキビを植えている理由です。イネ科であるサトウキビを植えることで土が改良されるため、暖かい時期以外でも植えることがあるそうです。作物は収穫するためだけではなく、畑をより良くするためにも育てることがあるんだなと知ることができました!他にも種苗法改正についてです。日本ブランドの野菜や果物の種が外国に流出し、ブランドを変え自国のものにされることが無くなるのは良いことでは!?と感じる反面、ばんごんじんじんさんのように受け継がれてきた種をみなさんどうぞ。としている農家が無くなると地域ブランドの作物が無くなったり、品種が減ったりするのでは、、、ととても難しいお話でしたが、普段生活している中では聞けないお話。貴重なお話を聞くことができ、農家の現状を少し感じることができ、2日目は学びにつなげられる日になりました!コロナ禍の中、たくさんの経験をさせていただいたばんごんじんじんさん、ありがとうございました!

(さーよん/管理栄養士 保育園勤務)

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☆生産者と消費者がつながり変わる意識

ユースの先輩方からお話を聞いて、ずっと参加してみたかったユース研修に、今年初めて参加することができました!

どの活動も新鮮で楽しく、このボランティアに参加していなければ出来ないようなことばかりでした。
1 日目の午後、竹を切らせていただけるとのことで山へ。晩御飯用の食器や炊飯用の竹筒、流しそうめんの流し台を竹で作成しました。普段ではなかなか出来ないような経験で、とても新鮮でした。

夜には、自分たちで切った竹を使ったバウムクーヘンを、小麦粉と米粉の2種類作りました。粉の性質が関係しているのか、米粉がサラサラとした生地であまり上手く層になりませんでした。しかし、何事も経験、失敗は成功のもとということで、今後、米粉のレシピを考えるときの参考にしたいと思います。

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2日目は、待ちに待ったばんごんじんじいさんでの農作業体験をしました。今年は、代々受け継がれているという貴重なそら豆の種を植えさせていただきました!「種を植える」と一口に言っても、雑草を抜き、土を耕し、さらに土を深くまで掘り、、、と、想像よりも大変な作業でした。作業をしながら、そら豆のルーツや肥料のことなど、多くのお話をしてくださり、とても勉強になりました。

その隣には、センターで初めて食べた時から大好きな「ツルムラサキ」があり、神崎さんのご厚意で、収穫させていただけることに。ツルムラサキは花も食べられるということで、収穫したてのものをその場でいただきました。採れたての野菜をそのまま食べる経験も初めてで、感動と驚きの連続でした!

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この農作業体験を通して、生産者と消費者が繋がることの大切さを学びました。私たちが普段お店で購入し、食べている食べ物はその両者がかけ離れていることがほとんどです。私が初めてセンターでツルムラサキを食べた時も、生産者である神崎さんやばんごんじんじいの農園のことは全く知りませんでした。しかし今回の研修で、どんな人が、どんな場所で、どんな風に栽培しているのか、そしてツルムラサキの新たな一面を知ることも出来ました。さらに、生産者と消費者がつながることで、食べ物への関わり方や意識もおのずと変わってくるのではないかと、今回の研修で実感しました。今後は、研修で学んだ知識や感じたことを、ボランティア活動の中で子どもたちにも伝えていきたいと思います。

(わかめ 大学3回生)



☆はやく子ども達と実践したい!

姫路市の有機農家、ばんごんじんじいさんのところで2日間研修させていただきました。

1日目、まず竹を調達しに行きました。竹を切ることは初めてでしたが、表面が滑りやすい上に曲線であるため、木よりも切りにくかったです。細い部分なら子どもでも(大人と一緒なら)切れると思うので、注意しながら指導しようと思いました。晩ごはんのお碗やお皿、炊き込みご飯の飯盒、さらにバームクーヘンの芯も竹を切って作りました。鎌を使って竹を縦に割ったり、ノミで飯盒のフタを作ったり、普段使ったことのないような工具を使って自分の手で竹を加工できたことに感動しました。今は何でも手に入る便利な時代ですが、昔はこのように工夫して自分たちの手で身の回りの物を作っていたのだな、と思いました。

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キャンプ場に到着し、晩ごはんづくり。食材を切ったり米を洗ったあと、いざ火起こし!去年教えてもらったことを思い出しながら奮闘しましたが、なかなか火がつかず、何度も心が折れそうになりました。マッチの火種を新聞紙、木の皮やわら、小枝、細い薪、太い薪と燃えやすい順に火がうつるように組んでいきます。頭ではわかっていてもなかなかコツが掴めず苦労しましたが、いざ火が大きくなり安定するととても嬉しかったです。子どもたちにもぜひこの喜びを味わってほしいです。BBQ、きのことサツマイモの炊き込みご飯、味噌汁が順にできあがり、お腹も心もいっぱいになりました。そして主役のバームクーヘン作り。竹にアルミホイルを巻き、生地を少しずつかけ、竹をくるくる回します。それを何度も繰り返すのはとても根気がいりますが、ゆっくりと生地が分厚くなり、切ったときにちゃんと層が重なっているのを見ると感動しました!味もベビーカステラのようで美味しかったです。ぜひ子ども達にも体験してもらいたいです。

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2日目、ばんごんじんじいさんにお昼前から畑作業を体験させていただきました。神崎さんのお祖父様から受け継いでおられる貴重なそら豆を植えさせてもらいました。畑を一列耕すだけでも、慣れない作業に腰や腕が痛くなりました。これをいつもお一人でやられてるなんて尊敬です。けっこう深い所の土まで耕したので、豆を地中に埋めるのかと思いきや、豆の頭が少し出るくらい土の表面に等間隔で置いていきました。土を柔らかくして空気を含ませてやることで根腐れを防止するそうです。そら豆は冬の間は成長が止まるそうですが、冬を越し春に収穫予定だそうです、とても楽しみです!

畑には、さとうきびや唐辛子のように、作物目的ではなく、土壌改善目的の植物も育てているそうで、畑全体のことを幅広く考えておられると思いました。農作業には正解がないので、豊富な知識や情報と、何度も試行錯誤されてるいることを感じました。しょうがは新生姜の部分だけではなく、去年植えた根の部分も絞ったりしてまだ食べられることや、人参は葉まで天ぷらやキムチと和えたりしたら美味しく食べられることなど、様々な野菜の栄養や調理法なども教えていただき、とても勉強になりました。

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害虫対策として、わざといろいろな種類の野菜を混在させて育てている様子も見せてもらいました。(ネギ、レタス、玉ねぎ、白菜、かぶ、にんじんなど)それぞれの匂いを嫌う虫もいるからだそうです。害虫駆除に関して、有機農家さんは自然成分由来の農薬は使っていいそうですが、ばんごんじんじいさんは使っていないそうです。夜だけ出てくる虫もいてやっかいだが、ひたすら戦ってるそうです。農薬不使用で害虫対策は大変ですが、消費者にとっては安心な野菜だと思います。神崎さんいわく、おいしくて作りやすくて需要が高いなど、メリットしかない「奇跡の野菜」は存在しない。日々試行錯誤を繰り返しているそうです。

また、つるむらさきの収穫体験もさせてもらいました。先の方の柔らかい部分を生で食べさせてもらい、生でもつるむらさきの味とほのかに粘り気を感じ、感動しました。お味噌汁や炒め物も本当に美味しかったです。

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きくいもに含まれるイヌリン効果で血糖値がかなり下がった方がいて、糖尿病対策にとても効果がある野菜だと教えてもらいました。

栄養学の知識も豊富で、もっと勉強しないと、と思いました。

種の話も聞きました。何年もかけて改良した種を守るという法律がある一方、種の所有権を放棄してくれたおかげでその品種が広く受け継がれることもあるということ。ただその際、質が劣る恐れあり、難しいところだそうです。

2日間研修させていただき、神崎さんの野菜作りへのこだわりや情熱を感じました。キャンプで学んだことも、はやく子ども達と実践したいです。

(ぱっぴー/管理栄養士 保育園勤務)


by kodomo-a | 2020-12-06 17:45 | ユースの取り組み
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