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コンサートの聴きどころ!!

茂木さんのブログに、5/23の「オーケストラファミリーコンサート」のお知らせを入れて下さいました。今回のコンサートの魅力を書いていただいています。
(以下 茂木さんのブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/mogidaisuke/59435766.html  より)


今回、親子で春の一日を美しい生の音楽で楽しんで頂ける企画として、モッカンカンカン音楽会を作りました。
「のだめカンタービレ」の黒木君はオーボエ奏者ですが、(ぼくもですが)オーボエは木管楽器の一種です。
木管楽器は、管弦楽の中での色彩を司るセクションです。弦楽器と金管楽器が、それぞれに大きな融合性を持っている中間にあって、木管はそれぞれの楽器の音色に強い個性があり、いわばソロ楽器集団としてオーケストラに座っているものです。
それぞれの楽器に共通することは、管にあいた穴を指で押さえて行くことでドレミの音程が変化するということ。材質や大きさに関係なく、「笛」は、すべて木管楽器なのです。
今回、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットには、それぞれの楽器の仕組みや音色を奏者の方々とのお話しの中で御説明していただくだけではなく、楽器の演奏の苦労や楽しみなどの人間的な一面も聴いて見ましょう。
フォーレの「シシリエンヌ」は、フルートのアンニュイで柔らかな魅力が存分に描かれたフランス音楽の傑作。オーボエは「白鳥の湖」をお届けします。生で聴くこれらの名曲は、大阪市中央公会堂の由緒ある雰囲気と相まって、大きな驚きと感動をもたらしてくれると思います。

クラリネットの持丸さんには、ドイツ語で「だんだん小さく・・」という意味の曲を御用意いただいています。なにが小さくなるのかな?音でしょうか?それとも・・・?見て、聞いてのお楽しみです。
ファゴットの温かな音色を、ベートーヴェンが第9交響曲のなかで初めて人間的な安らぎに到達したときに投入しています。あの有名な旋律が初めて姿を現す瞬間に深みを与えるファゴットを是非お聴き下さい。
9人の木管楽器とホルンのために、フランスの作曲家グノーは美しい交響曲を作っています。南仏の海岸に吹き寄せる風のような、おしゃれで軽やかなこの音楽は、めったに演奏されることのない名曲です。お楽しみに。

休憩の後は、木管楽器だけではなく、弦楽器とハープで、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲。のだめカンタービレの映画でも涙を誘った名旋律です。金管楽器の活躍は、個人的趣味から「サンダーバード」のテーマ曲を選びました。これは、子供の頃、自分が初めて好きになって毎日口ずさんでいた音楽で、これが「管弦楽で演奏されていた」ことも大きくなってから知ったのです。文句なしの名曲、生で聞くのはこれまた驚きでしょうね。
打楽器の皆さんは、なんと「今日の料理」!を作ってくれますよ。お母さんたちにはお馴染ですね。生演奏はどうなっちゃうのでしょうか。

最後には、こうして親しんできたいろいろな楽器が全部活躍する、チャイコフスキーの「花のワルツ」。うっとりする幻想の世界、ぼくは子供の頃この曲も大好きでした。

この音楽会を聞いて、こどもたちも、御一緒に来て下さった親御さんも、なにかのモッカンカンンや、その個性溢れる演奏者の方々、なにかを好きになって下さったら本当に嬉しく思います。オーケストラは、そういう、一つひとつ、一人づつでも素晴らしい楽器と演奏者の、ものすごく大きな集合体なんだということが、きっと解って下さることでしょう。

ぜひお越し下さい。

茂木大輔
by kodomo-a | 2010-05-12 15:15 | 舞台鑑賞
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